祖母姫 ロンドンへ行く!
2023年08月31日
「祖母姫 ロンドンへ行く!」 椹野道流著
先日、書店で平積みしてあるコーナーに1冊だけ残っていた。
なんだか気になり、原田ひ香の新刊とどうしようか迷ったけど、こちらを選んだ。
夜なのに歩きながら読みたい気持ちをおさえつつ、家に戻って読みだすと、もう止まらない。
作者のいい感じの関西弁風な言い回しやら、とてつもないお上品な祖母姫の含蓄のあるお言葉の数々。
私には絶対に縁のなさそうなロンドンの一流高級ホテルのバトラー「ティム」
彼のお客様に対する毎日の気配りと言ったら。絶対超能力使ってますよね?と言いたくなくほど、お客様の心が見えているような粋な計らい。そしてそして最後には、その100倍くらいのステキなプレゼントが待っているのですが。ここはネタバレになるのでこれ以上は控えましょう。
まぁ。とにかく、大笑いの後に涙あり。これがノンフィクションとは思えないほどの祖母と孫娘のロンドン旅行記でした。
「ああ!この思いを誰かと共有したい!!」しかし、私は本の趣味ほど個人によってバラバラなものはないと思っている。
昔、「これ是非読んでみてね!」と、知人にある作家の本を渡されたことがある。読み始めると、いや〜ぜんぜん私の趣味ではない。でもなぁ、借りた以上は読んで感想を述べなければなるまいと、ものすごーくがんばって1冊読み終えたという経験もあり、あまり本を人に勧めたり貸したりはしないけど、この思いを誰かと共有したい!!
昨日からの私は、こんなじれったい思いでいっぱいである。










